24通りぐらいの楽しい月遊び
月の出を見たことがありますか? 月の入りを見たことがありますか?
緑色の月を見たことがありますか? 夜の虹を持ち歩いたことがありますか?
月夜に全力疾走したことがありますか? 月を盗んだことがありますか?
月傘を差して月夜を歩いたことがありますか? しつこいですか?これは青い!
四六判変型ソフトカバー256頁
定価(本体1500円+税)
2004年9月24日発行
ISBN4-7572-1071-X造本 葛西 恵
■もくじ■月の国の末裔として 6
● 街の中で月夜を探す
● 月光を楽しみ尽くす月遊び01 失われた月夜をとりもどす(無灯火ムーンライトハイク) 10
● 終電に乗って夜行朝帰りの山歩き
● 木漏れ月と白銀の芝と霜ホタル
● 青い闇を無灯火で行くムーンライトハイク
● 月夜の森で地面が発光する
● 〇・五ルクスを満喫し、満月五十万個を待つ02 飲月とマイ田毎(水面の月を遊び尽くす) 24
● 携帯水面に月を捕らえる
● 超至近距離で月にクラクラ
● 豚汁のミニ田毎と月刺
● 月をどんどん見下ろす03 月形遊びと月傘(マイムーンをつくる) 36
● 木漏れ月を自作する
● 月傘で、傘の内に月の群れ
● 月を自在に操る月回し04 おぼろ夜を歩く(月夜と闇夜の狭間を漂う) 46
● おぼろ月の音を聴き、匂いを嗅ぐ
● 月をはっきり見てはいけない
● 霞が月を清める
● 夜の昼の夜05 マイムーンバトル(月夜のやさしい嫌がらせ) 54
● 太陰エネルギーの有効利用
● ガラスの月を愛でる
● 君の瞳に満月06 月の昼と昼の月(黒い青空に白い月を見る) 62
● 月の空が見たい
● 頭上が思い出せない
● 空の上でずっこける
● 昼月の名所はどこだ
● 雲海の上に3Dの白い月
● そしてついに、黒い青空07 街の月夜の影見歩き(街灯と月のコラボレーション) 74
● 昔はムーンライトウォークが盛んだった
● 下を向いて歩こう
● 月占いで月に支配されたい
● 月の国と星の国
● 七夕に月の舟を愛でる08 月夜の体育(綱引きから全力疾走まで) 86
● 日本の夕暮れは時速千三百キロ以上
● 暗闇を全力疾走する
● ファストライフ!
● 十五夜の綱引き、相撲、力比べ
● 月明かりだけでスポーツする09 小穴から月を覗く(手穴から街のスリットまで) 96
● 月覗きのけったいな風習
● 月と私、マンツームーン
● 空の掛け軸に隙間月を見る10 家に月夜をつくる(街でも青い月夜が自作できる) 106
● 玄関先の小さな月夜
● 月の庭をつくり、月とともに住む
● 家に月を導く11 月夜歩きと夜の昼体験(すべての山が月夜見の名所) 114
● 真冬のムーンライトウォーク
● 夜の朝、狂った昼間
● 月夜はすべてを絶景にする
● 月夜の雲見、夜の青空
● 視覚のアナザーワールドへ12 月を盗み、月を食べる(三月見の作法と自作法) 126
● 十五夜の平和な窃盗
● 月の知識はバカボン級
● 夜の恵みを月に感謝する
● 月見団子で生き返る
● 月見アイテムはなんでもいい
● 狂ったクロワッサンなど、食べてしまえ!13 もう一つのご来光、月の出を待つ(現代の月待) 136
● 月の出を拝むのをやめてしまった日本人
● 出し抜けに月が出る
● 巨大な怪し火が首都の上に現れた!
● 昼間の月待
● 月待と月見の違い
● 自分の待ち場をつくる
● 水の上で月を待つ14 月想観、月の入りの三十変化(月の角、夜焼けなど) 152
● 満月の最後を見届ける
● 約三日月の倍速月没と月鬼の光る角
● 月がつくる夜焼けを楽しむ
● 月が落ちて星も落ちる
● 空に溶けて消える昼間の月の入り15 月の道を行く(月の引力に身をまかせる) 164
● 月の道と月への階段
● ムーンリバーか桂川か
● 固い固い月の道を追いかけて
● 天空の月の道16 瞼の月、見返りの月、緑の月(目の前に月の幻をつくる残像見) 172
● ブルームーンと青い月
● 幻の青い月、緑の月を手軽に見る
● 紙上月見、ペーパームーン17 月の夜を地球から見る(地球照の闇ウサギ) 178
● 三日月を発見する月探し
● 地球の月夜でなく、月の地球夜
● 太陽→地球→月→地球
● 三日月の秘密18 幻の新月、二日月を見る(裏満月と連続ご来光) 188
● 完全な新月を見るには
● 二日月はカンタンに見られる
● 連続ご来光を楽しむ19 見えない月を感じる(ちょぼろ月と連続高速月待と感潮) 196
● 頭の中に月が出る
● 無月の連続高速月待
● ちょぼろ月の神秘
● 観潮と感潮
● 体内の大潮20 霧吹きでミニムーンボーをつくる(月虹を携帯する) 208
● 月の光でできる夜の虹
● 月虹アリマス
● 月虹に会いに行く
● 夜の滝を錯視する21 白い虹を求めて夜の谷を歩く(夜の滝にかかる虹) 216
● 夢と現実を自在に切り替える
● 月虹を共同幻視する
● ムーンライトティーボー
● V字谷の底の月と西月
● ハワイに行くなら満月のころ22 自分で月の光冠をつくる(月に白い息を吹きかける) 224
● 夜空にかかる白い大車輪
● 空ゆく舟のオーラが見える
● 息夜霧でパーソナル光冠23 人工衛星を待つ(逢魔が時の人造月と月モドキ) 232
● 百億の昼と千億の夜と三千五百万の月
● 人造月見と人造月待
● 人造月見の奇妙な感動
● 空の銅メダリスト、金星
● その他の月24 人工の月夜を歩く(街明かりがつくる電気おぼろ夜) 242
● もっと桿体を!
● 五十八の瞳おわりに 250
おもな参考文献 252
写真(大)/中里和人、写真(小)/中野純、イラスト/大内正伸
[アスペクトONLINE『月で遊ぶ』のページ]
一口メモ
『月で遊ぶ』というタイトルは「月光で遊ぶ」の意。「日が射し込む」「日が当たる」というとき、「日」という言葉は「日光」を意味している。同様に「月」という言葉も「月光」を意味し、「月が射し込む」などというのだが、そのことがほとんど忘れ去られてしまった。月=月光であることを思い出そう、という気持ちをタイトルに込めた。
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