24通りぐらいの楽しい月遊び
月の出を見たことがありますか? 月の入りを見たことがありますか?
緑色の月を見たことがありますか? 夜の虹を持ち歩いたことがありますか?
月夜に全力疾走したことがありますか? 月を盗んだことがありますか?
月傘を差して月夜を歩いたことがありますか? しつこいですか?
あの日本一薄明るい本『月で遊ぶ』が、追記、撮り下ろし写真や
渡部潤一氏(国立天文台天文情報センター長)の解説等を加えて文庫化!

カバー 図解 「月夜」の楽しみかた24
中野純 著
講談社+α文庫

さらに薄明るい!
文庫272頁
定価(本体800円+税)
2008年7月17日発行
ISBN978-4-06-281216-0

デザイン 鈴木成一デザイン室



■もくじ■

文庫版解説(渡部潤一)  19

月の国の末裔として  34
●街の中で月夜を探す●月光を楽しみ尽くす月遊び

01 失われた月夜をとりもどす(無灯火ムーンライトハイク)  38
●終電に乗って夜行朝帰りの山歩き●木漏れ月と白銀の芝と霜ホタル●青い闇を無灯火で行くムーンライトハイク●月夜の森で地面が発光する●〇・五ルクスを満喫し、満月五十万個を待つ

02 飲月とマイ田毎(水面の月を遊び尽くす)  50
●携帯水面に月をとらえる●超至近距離で月にクラクラ●豚汁のミニ田毎と月刺●月をどんどん見下ろす  ●追記

03 月形遊びと月傘(マイムーンをつくる)  62
●木漏れ月を自作する●月傘で、傘の内に月の群れ●月を自在に操る月回し  ●追記

04 おぼろ夜を歩く(月夜と闇夜の狭間を漂う)  71
●おぼろ月の音を聴き、匂いを嗅ぐ●月をはっきり見てはいけない●霞が月を清める●夜の昼の夜  ●追記

05 ムーンビームバトル(月夜のやさしい嫌がらせ)  80
●太陰エネルギーの有効利用●ガラスの月を愛でる●君の瞳に満月

06 月の昼と昼の月(黒い青空に白い月を見る)  87
●月の空が見たい●頭上が思い出せない●空の上でずっこける●昼月の名所はどこだ●雲海の上に3Dの白い月●そしてついに、黒い青空

07 街の月夜の影見歩き(街灯と月のコラボレーション)  97
●昔はムーンライトウォークが盛んだった●下を向いて歩こう●月占いで月に支配されたい●月の国と星の国●七夕に月の舟を愛でる

08 月夜の体育(綱引きから全力疾走まで)  108
●日本の夕暮れは時速千三百キロ以上●暗闇を全力疾走する●ファストライフ!●十五夜の綱引き、相撲、力比べ●月明かりだけでスポーツする

09 小穴から月を覗く(手穴から街のスリットまで)  116
●月覗きのけったいな風習●月と私、マンツームーン●空の掛け軸に隙間月を見る  ●追記

10 家に月夜をつくる(街でも青い月夜が自作できる)  124
●玄関先の小さな月夜●月の庭をつくり、月とともに住む●家に月を導く  ●追記

11 月夜歩きと夜の昼体験(すべての山が月夜見の名所)  133
●真冬のムーンライトウォーク●夜の朝、狂った昼間●月夜はすべてを絶景にする●月夜の雲見、夜の青空●視覚のアナザーワールドへ  ●追記

12 月を盗み、月を食べる(三月見の作法と自作法)  145
●十五夜の平和な窃盗●月の知識はバカボン級●夜の恵みを月に感謝する●月見団子で生き返る●月見アイテムはなんでもいい●狂ったクロワッサンなど、食べてしまえ!

13 もうひとつのご来光、月の出を待つ(現代の月待)  154
●月の出を拝むのをやめてしまった日本人●出し抜けに月が出る●巨大な怪し火が首都の上に現れた!●昼間の月待●月待と月見の違い●自分の待ち場をつくる●水の上で月を待つ  ●追記

14 月想観、月の入りの三十変化(月の角、夜焼けなど)  170
●満月の最後を見届ける●約三日月の倍速月没と月鬼の光る角●月がつくる夜焼けを楽しむ●月が落ちて星も落ちる●空に溶けて消える昼間の月の入り

15 月の道を行く(月の引力に身をまかせる)  181
●月の道と月への階段●ムーンリバーか桂川か●固い固い月の道を追いかけて●天空の月の道  ●追記

16 瞼の月、見返りの月、緑の月(目の前に月の幻をつくる残像見)  188
●ブルームーンと青い月●幻の青い月、緑の月を手軽に見る●紙上月見、ペーパームーン  ●追記

17 月の夜を地球から見る(地球照の闇ウサギ)  196
●三日月を発見する月探し●地球の月夜でなく、月の地球夜●太陽→地球→月→地球●三日月の秘密

18 幻の新月、二日月を見る(裏満月と連続ご来光)  205
●完全な新月を見るには●二日月はカンタンに見られる●連続ご来光を楽しむ

19 見えない月を感じる(チョぼろ月と連続高速月待と感潮)  212
●頭の中に月が出る●無月の連続高速月待●チョぼろ月の神秘●観潮と感潮●体内の大潮  ●追記

20 霧吹きでミニムーンボーをつくる(月虹を携帯する)  221
●月の光でできる夜の虹●月虹アリマス●月虹に会いに行く●夜の滝を錯視する  ●追記

21 白い虹を求めて夜の谷を歩く(夜の滝にかかる虹)  229
●夢と現実を自在に切り替える●月虹を共同幻視する●ムーンライトティーボー●V字谷の底の月と西月●ハワイに行くなら満月のころ  ●追記

22 自分で月の光冠をつくる(月に白い息を吹きかける)  238
●夜空にかかる白い大車輪●空ゆく舟のオーラが見える●息夜霧でパーソナル光冠  ●追記

23 人工衛星を待つ(逢魔が時の人造月と月モドキ)  247
●百億の昼と千億の夜と三千五百万の月●人造月見と人造月待●人造月見の奇妙な感動●空の銅メダリスト、金星●その他の月  ●追記

24 人工の月夜を歩く(街明かりがつくる電気おぼろ夜)  257
●もっと桿体を!●五十八の瞳

おわりに  264

おもな参考文献  266
文庫版参考文献  268


写真(大)/中里和人、写真(その他)/中野純、イラスト/大内正伸



[講談社「おもしろくて、ためになる」出版を]

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