『逢魔が時』写真データ
写真解説/中里和人×中野 純●
このページは、写真本『逢魔が時』を
購入したかたのためのページです。
カラーページにはノンブル(頁番号)などがないので、
便宜的に3桁の写真番号を付けました。
たとえば101とは、5つのブロックに分かれたカラーページの、
第1ブロックの1枚目の写真ということです。
510は、第5ブロックの10枚目の写真です。
少しわかりにくいですね。●
カバー・表紙
[千葉県印旛沼付近 1997年]
夕靄が赤紫に染まった。そこに立ち並ぶ鉄塔は、巨神兵のよう。前見返し
[沖縄県名護市 2002年]
まるで遠い星につくられたコロニーのよう。
このあたりは民家も少なく、夜がすごく暗い。101
[千葉県市原市 2002年]
台風の夕暮れ。雨と風がいったん弱まり、空が急に電球色に輝いた。
手掘りのトンネルを抜けると、隠れ里のような集落があった。102
[茨城県日立市 2000年]
西日がモルタルの壁に、木の影絵を描く。103
[青森県深浦町 2000年]
日本海に沈む夕日が美しい深浦町は、夕日の名所になっている。
この日の夕日はほんとうに赤かった。千畳敷の岩も真っ赤に染まった。104
[沖縄県那覇市 2001年]
那覇は路地の宝庫。闇が潜んだ路地が多い。
尾道には不思議さはあるが、さらけ出されている感じ。
那覇は潜んでいる。105
[茨城県鹿島町 2001年]
晩秋、湖畔の店。106
[青森県深浦町 2003年]
201
[三重県鈴鹿市 1999年]
近寄って撮ろうとしたら、飛び立っていった。202
[茨城県水府村 2003年]
203
[沖縄県大宜味村 2002年]
旧道沿いのマチヤーグワー(よろずや)。204
[栃木県矢板市 2003年]
205
[青森県金木町 2003年]
残照を受けて、白壁の土蔵がボーッと浮かんでいる。206
[青森県金木町 2003年]
街灯と月明かりに照らされた待宵草。207
[千葉県市川市 1999年]
中里和人写真事務所のベランダからの眺望。
サーチライトのような雲。ヤンマならぬアンテナの黄昏飛翔。208
[広島県大崎下島 2002年]
瀬戸内海に浮かぶ島の夕暮れ。
谷間の集落が、谷を上るひとつの生き物のように見えた。
夕暮れを迎え、集落が発光し出すと、山は暗く沈み、
集落だけが浮かび上がってきて、生命感がさらに高まった。209
[秋田県八郎潟 2003年]
月明かりの中、どこまでも伸びる平原。210
[秋田県男鹿半島 2003年]
ほとんど真っ暗闇の道路。
たまたま両車線から車が来た時、そのヘッドライトで撮った。
車が通り過ぎるとまた真っ暗。211
[栃木県矢板市 2003年]
民家の灯りに照らされて、樹林の中に浮かんでいた紫陽花。212
[栃木県那須町 2003年]
視界がほとんどない濃霧の中。301
[岩手県一関市 2003年]
酒蔵の中に日の光が漏れ入る。302
[沖縄県那覇市 2001年]
集合住宅の真ん中に空いた吹き抜け。光と闇の4階層。303
[岐阜県白川郷 1996年]
雪明かり。304
[栃木県那須町 2003年]
湯治場の宿。305
[千葉県養老渓谷 2001年]
このあたりには、こんな手掘りのトンネルが多い。306
[大阪府大阪市 2001年]
古い木造住宅の隅。401
[千葉県勝浦町 2000年]
この道の下に海がある。402
[東京都葛飾区 2001年]
木造モルタルアパートの夜の前庭に咲き乱れていた向日葵。403
[東京都墨田区向島地区 2001年]
ゼラニウムだけで組閣して記念撮影。404
[新潟県新潟市 1999年]
405
[岩手県紫波町 1998年]
池のような田植え前の水田に、家が浮かぶ。406
[山梨県富士吉田市 2003年]
霧に包まれた水銀灯。407
[東京都墨田区向島地区 2002年]
玉の井の元遊郭の窓。
家の中から工場の作業音のような音が漏れていた。408
[山梨県芦川村 2003年]
4つの道が交錯する。409
[群馬県沼田市 2003年]
街灯に映える給水塔。410
[山梨県上九一色村 2003年]
411
[富山県滑川市 2003年]
堤防の向こうは富山湾。412
[山形県米沢市 2000年]
積雪対応の石段のある電話ボックス。
祠みたい。撮影中に電話が鳴った。501
[東京都あきる野市 2002年]
トーカンヤ(十日夜)の月。502
[静岡県磐田市 1999年]
堤の縁に立つ火の見櫓兼電柱。503
[千葉県船橋市 2002年]
街灯と赤信号に照らされた竜舌蘭。
今、フェンスを越えようとしている。
50年に一度咲くといわれる花が、今年咲いた。504
[東京都世田谷区 2001年]
首都高で見た夕焼け。西にはやはりあの世がある。505
[大阪府大阪市 2001年]
竜舌蘭ではない。大阪環状線の下の袋小路に、
埋もれるように建っていた。上から車の騒音が降ってくる。506
[千葉県木更津付近 2002年]
山の中で忽然と光っていた、パチンコ店の電飾花輪。507
[徳島県美馬郡 1999年]
ほとんど真っ暗の集落。
車のヘッドライトに照らされた旧道沿いの家。508
[栃木県矢板市 2003年]
朧な約三日月。509
[山梨県芦川村 2003年]
510
[青森県今別町 2003年]
崖に打ち寄せる波の音の彼方に広がっていた光景。
低い雲に漁り火が乱反射している。遠くに今別の町の灯り。奥付
[山梨県精進湖付近 2001年]
後見返し
[三重県多気町 1998年]
中里和人の故郷の山。●
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Copyright 2003 Nakazato, Katsuhito + Nakano, Jun
中里 和人 + 中野 純