■冬の青梅で雪女出現地を訪ねる闇歩きツアーほかいろいろ

 21世紀になって、小泉八雲の「雪女」が青梅の旧調布村の伝説に拠っていることが発見され、青梅の川辺や井戸端などにさまざまな雪女伝説があったこともわかりました。冬の宵、その雪女出現地を訪ねて雪女の気配を感じる、短めの闇歩きツアー(案内人:中野純)を闇ます。
 12月14日土曜17時に宗建寺集合。20時ごろJR青梅線河辺駅で解散します。参加無料、申し込み不要で、なんの前触れもなくスッと宗建寺境内に現れていただければそれでいいのですが、中野の知人で参加予定のかたは、事前にカミングアウトしてくれると闇がたいです。雪女にフーってされると非常に寒いので、暖かい服装で。石ゴロゴロの河原を歩きます。履き慣れた歩きやすい靴でご参加ください。懐中電灯は不要。小雨・小雪・中雪決行、荒天中止です。雪女やあずき婆のかたの飛び入り歓迎。

 それに関連して、青梅の青龍 kibako[奥の蔵]で開催中の写真展「青梅原風景『山のカミ、川のカミ』」で、雪女と狼に関する中野の文章「青梅を支えるたしかな気配」「雪女が多摩川を豊かにする」を展示しています(12月18日水曜まで)。書き下ろしです。雪女出現地を訪ねる闇歩きツアーの前などに、ぜひお立ち寄りください。

 沢井の澤乃井ガーデンギャラリーでは、写真展「青梅原風景『東京サイハテ観光 青梅』」を開催中です。ここには、2013年のハテコン展で展示した中野の巻物「多摩の異世界を歩く」を再び出展しています(12月15日日曜まで)。秘密のモンゴル、隠れ工場、稲城妙ゾーン、日本一のあの世フロント……約4.4mの長文です。

 雪女出現地を訪ねる闇歩きツアーも、写真展「山のカミ、川のカミ」「東京サイハテ観光 青梅」も、東京造形大学写真専攻領域主催、青梅市後援の広域イベント「青梅 PHOTO MUSEUM」の一部です。詳細はこちらをご覧ください。12月7日土曜のスライドトークショーでは、中野も雪女と狼の話をちょこっとしました。

 青梅ではさらに、12月14日土曜の闇歩きツアーの前に、宗建寺で東京造形大学大学院Hachioji影絵プロジェクトによる影絵公演『狼森と雪女』とワークショップがあり、東京造形大学写真専攻領域の学生たちによる「エリアスタディプロジェクト展2019『青梅』」なども開催中です(ダイニング&ギャラリー 繭蔵で12月18日水曜まで、青梅市文化交流センターでの展示は終了)。

 「エリアスタディ」は、フィールドに出て、その地域の人々と交流しつつ地域の魅力や問題を体感し、写真を用いて新たな地域デザインを試みる、東京造形大学写真専攻領域の授業。中里和人さん、首藤幹夫さん、北野謙さんに加えて、今年度は中野も、微力ながら担当教員(非常勤講師)として日夜うろうろしています。

 東京造形大学といえば、昨年、中野は自宅ミュージアムの全2回の講義を校内でやりました。4月に自宅ミュージアムを概論、7月には学生各々の自宅ミュージアム案を講評。受講した学生の中から、ひとりでも自宅ミュージアムを始める人が出てきたら嬉しいです。少女まんが館での写真専攻領域の校外授業も毎年行われていて、今年は6月に、例によって午前中に1年生の館内授業、午後に中里ゼミの館内授業とトワイライトウォークをやりました。今年は「少女まんがでは、水平が取れていない……のではもちろんなく、水平を取っていないコマがとても目立っていて、それは優れて女性的」といった話もしました。



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